KOBE MEISTER

溶接村上 祐一

昭和12年生 平成7年没

勤務先:三菱重工(株)神戸造船所

原子力発電機器の溶接作業に従事。他に潜水調査船しんかい6500の主要部のチタン製耐圧玉殻の電子ビーム溶接を手がけた。

”宇宙ロケットも手がけた誇り”

 溶接と聞いて従来のイメージを描いていたら大きな間違い。三菱重工業㈱神戸造船所で村上さんが行ってる溶接はコンピュータ-を駆使した電子ビーム溶接が中心だ。潜水調査船「しんかい6500」の心臓部ともいうべき船室部分の高精度な溶接作業を手がけたほか、原子力発電高速増殖炉、蒸気発生器の蒸発管の溶接をわが国で初めて行った実績を持つ。
 「昭和28年の入社当時は、ボイラーや石油プラントの溶接が主でしたが、最近は宇宙ロケットさえ扱うようになりました。いまや、世界でもトップクラスとなった日本の溶接技術の高さを今さらながらに痛感します。」平成6年2月に種子島から打ち上げられたロケットの一部も、ここで溶接した。
 入社間もない社員を教育する溶接テクニカルセンターの責任者もつとめ、チームワークの上に成たつ業務の推進に余念がない毎日。
 「大型、高温、高圧、この三つの基本を踏まえて一致団結、新しい技術と積極的に取り組んでいます。」自ら工場内で陣頭指揮をするばかりか、海外に出張して技術指導に当たる。
 「舞子タワーや高速道路の料金ブースなど身近なところにも自社の手がけたものがあって、けっこう親しみの持てる仕事ですよ」と楽しそう。知能ロボットや人工溶接機もフル活用する村上さんの仕事場は、世間でいう3Kのイメージとはほど遠く、電子工学の上に成り立つハイレベルな現場だ。

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