KOBE MEISTER

室内園芸福家 香

昭和4年生 平成24年没

勤務先:美松園

自然の縮図である盆栽の分野で高度な技術を持つ第一人者。50年以上の長期間、盆栽の形を維持する事が出来る。

”大自然の魅力を盆栽で”

 盆栽は自然の縮図という。「限られた空間の中でいかに自然を表現するかがポイントなんです。」針金のかけ方、枝の省き方、そして木の曲げ方や植えかえ、手入れの時期など福家さんは自分なりの工夫をこらし、その技術が高く評価されている。「完成された形を50年でもそのまま維持させることだってできますよ。」その秘訣は植木に対する思いやりだという。
 福家さんは、香川県の農家に生れた。副業として父が盆栽を扱っていたので、幼いころから植木が好きだった。昭和21年、地元の農業学校を卒業して上京。東京の農園で見習いをした後、昭和29年に来神した。「長田区の医院の軒先を借りて盆栽を売ったのがスタートでした。まもなく妙法寺に200坪の土地を借りることができ、貸植木の仕事も始めました。」観葉植物ブームの定着とともに業容を拡充し、今では西宮から加古川まで多くの得意先を有して安定した操業ぶり。自ら車を運転しての得意先まわりを娘の久美子さんが助ける。
 白川台の自宅の庭には、所狭しと盆栽が。松柏・雑木(葉もの、花もの、実もの)・サツキ…丹精込めて世話を続けている鉢が生き生きとした姿を見せている。「日光の当て方、水やり、施肥、消毒と手間はかかりますが、ものいわぬ植木だからこそ大切にしてやらなければ・・・」大自然を凝縮した盆栽の中に福家さんの世界が広がる。

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